香港飲茶おすすめ10選|地元民に愛される人気店から老舗まで徹底解説

こんにちは、香港在住日本人ライターの山本ゆりです。香港に来て早数年、私もすっかり飲茶の魅力に取り憑かれ、週末になると家族や友人と「飲茶に行こうか?」が口癖になっています。

香港の飲茶は、ただ食事をするだけでなく、家族や友人との大切な時間を過ごす文化そのもの。蒸したての熱々点心を囲み、香しい中国茶を傾けながら語らう時間は、香港生活に欠かせない至福のひとときです。

この記事では、「香港で最高の飲茶を体験したい!」と願う香港移住検討中の方や旅行者の方々に向けて、地元民である私が自信を持っておすすめする飲茶店を10店舗厳選しました。老舗の雰囲気を味わえる伝統店から、ミシュラン星を獲得した人気店、モダンでおしゃれな空間でいただく革新的な点心まで、幅広いジャンルの名店をご紹介します。

これを読めば、あなたの香港での飲茶体験が忘れられない素晴らしい思い出になること間違いなし。さあ、一緒に香港飲茶の世界を深掘りしていきましょう!

香港飲茶の基本|知っておくと100倍楽しめる!

まずは、飲茶を楽しむ上での基本的な知識からご紹介します。これを知っておけば、お店での注文もスムーズになり、香港の飲茶文化をより深く味わうことができますよ。

飲茶(ヤムチャ)と点心(ディムサム)の違い

香港では「飲茶に行こう!」と言いますが、実際に食べるのは「点心」です。

飲茶(ヤムチャ)とは、文字通り「お茶を飲む」という意味。これに軽食である点心(ディムサム)を添えていただくのが香港飲茶のスタイルです。点心は「心に点(とも)す」という意味があり、少量で満足感を与える軽食として発展しました。

一般的には、朝から昼にかけていただくことが多く、日本では飲茶=点心と認識されがちですが、厳密には異なることを覚えておくと良いでしょう。

飲茶の注文方法とマナー

お店によって注文方法は異なりますが、主に以下の3つのスタイルがあります。

1. オーダーシート式: メニュー表とオーダーシートが渡され、自分で食べたい点心にチェックを入れて店員に渡します。最近のモダンな店やカジュアルな店で主流です。

2. ワゴン式: 店員がワゴンに点心を載せて店内を巡回し、好きな点心を指差して選びます。昔ながらの老舗で体験できる、香港らしいスタイルです。点心を運んできた店員が、テーブルに置かれた点心カードにスタンプを押していくのが特徴です。

3. 口頭注文式: 高級店や小規模店では、店員に直接注文を伝えることもあります。

お茶の選び方と洗杯(サイブイ)

席に着くと、まず「お茶は何にするか?」と聞かれます。一般的には以下の種類があります。

  • **普洱(プーアル茶)**: 発酵茶。脂っこい点心と相性が良く、胃腸に優しいとされています。
  • **香片(ジャスミン茶)**: 緑茶にジャスミンの香りをつけたもの。爽やかな香りが特徴。
  • **水仙(スイセン茶)**: ウーロン茶の一種。芳醇な香りとまろやかな味わい。
  • **鐵觀音(鉄観音茶)**: ウーロン茶の一種。深い味わいが特徴。

迷ったら「プーアル茶」か「ジャスミン茶」が無難です。

香港の飲茶には「洗杯(サイブイ)」という習慣があります。これは、提供された茶器(湯呑みや箸など)を最初に出されたお茶で洗い、清潔にしてから使うというもの。慣れないと驚くかもしれませんが、衛生的な意味合いと同時に、お茶の温度を均一にする目的もあります。茶器を洗ったお茶は、テーブルの隅に置かれた茶碗やバケツに捨てましょう。

地元民も通う!香港飲茶おすすめ店10選

それでは、いよいよおすすめの飲茶店10選をご紹介します。私が実際に足を運び、その味と雰囲気に魅了されたお店ばかりです。

1. 陸羽茶室(Luk Yu Tea House)|タイムスリップしたかのような老舗の味

  • **特徴**: 1933年創業。香港がイギリス植民地だった頃の面影を色濃く残す、まさに生きた歴史博物館のような老舗茶室。重厚な木造の内装と、白い制服を着たベテランの店員さんたちが、昔ながらの飲茶体験を提供してくれます。
  • **おすすめ点心**: ここでしか味わえない、伝統的な点心が多数。特に「**蝦餃(ハーガウ)**」はプリプリの海老が絶品。他には「**鵪鶉蛋燒賣(ウンスンタンシウマイ)**」など、他店ではあまり見かけない点心も。
  • **価格帯**: やや高め(一人HKD250~400程度)
  • **場所**: 中環(Central)
  • **営業時間**: 7:00~22:00頃
  • **予約**: 可能だが、予約なしでも入れる場合が多い。午前中がおすすめ。
  • **ポイント**: 英語があまり通じないこともありますが、指差しで問題ありません。歴史と伝統を感じたいなら、ここは外せません。

2. 蓮香居(Lin Heung Kui)|活気あふれるワゴン式飲茶を体験

  • **特徴**: 香港の飲茶文化を肌で感じたいならここ。活気あふれる店内をワゴンが巡回し、蒸したての点心をその場で選ぶ、昔ながらのスタイルが体験できます。地元のおじいちゃんおばあちゃんに混ざって、ワイワイ楽しむ雰囲気が魅力。
  • **おすすめ点心**: ワゴンで回ってくるものはどれも美味しいですが、特に「**豬肚燒賣(チュウトレシウマイ)**」や「**排骨(パイグッ)**」など、伝統的なものが充実。見つけたらすぐにゲットするのがコツ!
  • **価格帯**: リーズナブル(一人HKD100~200程度)
  • **場所**: 上環(Sheung Wan)
  • **営業時間**: 6:00~23:00(飲茶は午前中が中心)
  • **予約**: 不可。相席が基本です。
  • **ポイント**: ワゴン争奪戦に参加する勇気と、相席を楽しむ心がけが重要です。英語はほとんど通じませんが、指差しと笑顔で乗り切れます。

3. 添好運(Tim Ho Wan)|ミシュラン星獲得のリーズナブル飲茶

  • **特徴**: 「世界一安いミシュラン星レストラン」として有名になった、超人気店。クオリティの高い点心が驚くほどリーズナブルな価格で味わえます。カジュアルな雰囲気で、誰でも気軽に立ち寄れるのが魅力。
  • **おすすめ点心**: 外はサクサク、中は甘くてジューシーな「**酥皮焗叉燒包(ソッペイゴッチャーシウバーウ)**」は必食!他にも「**蝦餃(ハーガウ)**」や「**焼賣(シウマイ)**」など、定番点心も絶品です。
  • **価格帯**: 非常にリーズナブル(一人HKD80~150程度)
  • **場所**: 深水埗(Sham Shui Po)店が本店ですが、旺角(Mong Kok)、中環(Central)など複数店舗あり。
  • **営業時間**: 店舗により異なるが、概ね10:00~22:00頃
  • **予約**: 基本的に不可。開店直後やピーク時間を避けて訪れるのがおすすめ。
  • **ポイント**: 時間帯によっては行列ができます。メニューは写真付きで分かりやすいので、初心者でも安心です。

4. 一点心(One Dim Sum)|地元民も愛するカジュアルミシュラン

  • **特徴**: 添好運と並び、ミシュランガイドのビブグルマンに選ばれた人気店。地元の人々に愛される、アットホームな雰囲気で、手頃な価格で美味しい点心が楽しめます。
  • **おすすめ点心**: 「**蝦餃(ハーガウ)**」や「**焼賣(シウマイ)**」といった定番はもちろん、柔らかく煮込まれた「**鳳爪(フォンジャウ)**」(鶏の足)も人気。どれも丁寧な仕事ぶりがうかがえる逸品ばかりです。
  • **価格帯**: 非常にリーズナブル(一人HKD80~150程度)
  • **場所**: 太子(Prince Edward)
  • **営業時間**: 10:00~24:00
  • **予約**: 不可。こちらも行列覚悟で。
  • **ポイント**: 夜遅くまで開いているので、夜飲茶を楽しむのもおすすめです。

5. 名都酒樓(City Hall Maxim’s Palace)|眺望も楽しめる定番ワゴン式

  • **特徴**: 観光客にも地元民にも人気が高い、広々とした空間で楽しめる飲茶レストラン。特に週末は家族連れで大賑わい。窓からはビクトリアハーバーを望むこともでき、観光の合間にも立ち寄りやすいロケーションです。ワゴン式とオーダー式の両方を提供していることもあります。
  • **おすすめ点心**: ワゴンで回ってくる「**叉燒包(チャーシウバーウ)**」や「**蛋撻(ダンターッ)**」(エッグタルト)は、出来立て熱々で最高!定番点心は一通り揃っています。
  • **価格帯**: 中程度(一人HKD150~250程度)
  • **場所**: 中環(Central)シティーホール2階
  • **営業時間**: 9:00~15:00(飲茶タイム)
  • **予約**: 可能だが、週末は非常に混雑するため、早めの予約が推奨されます。
  • **ポイント**: 会議場が入る建物の2階にあり、アクセスが抜群。比較的清潔で、サービスも安定しているので、初めてのワゴン式飲茶体験にも最適です。

6. 翠園(Jade Garden)/ 美心皇宮(Maxim’s Palace)|安定のチェーン店

  • **特徴**: 香港各地に展開する、Maxim’sグループの飲茶レストラン。広々とした店内、清潔感のある空間で、安心して飲茶を楽しめます。観光客にも利用しやすく、安定した品質とサービスが魅力。
  • **おすすめ点心**: 定番の「**蝦餃(ハーガウ)**」「**焼賣(シウマイ)**」はもちろん、旬の食材を使った季節限定の点心も提供されます。エッグタルトも人気です。
  • **価格帯**: 中程度(一人HKD120~200程度)
  • **場所**: 香港島、九龍地区の主要ショッピングモール内やオフィス街に多数展開。
  • **営業時間**: 店舗により異なるが、概ね10:00~22:00頃
  • **予約**: 可能。週末は特に予約がおすすめ。
  • **ポイント**: メニューは写真付きで分かりやすく、英語対応も問題ありません。どの店舗もアクセスが良いので、旅程に合わせて選びやすいでしょう。

7. 鳳城酒家(Fung Shing Restaurant)|老舗広東料理店の伝統飲茶

  • **特徴**: 香港で60年以上の歴史を持つ、伝統的な広東料理と点心を提供する老舗。飾り気のない地元の雰囲気が魅力で、特に地元のお年寄りに愛されています。焼味(チャーシューなどのロースト肉)も絶品。
  • **おすすめ点心**: 「**蝦餃(ハーガウ)**」や「**焼賣(シウマイ)**」などの定番に加え、皮がパリッとした「**糯米雞(ノーマイガイ)**」(もち米鶏肉の蓮の葉包み)や「**鹹水角(ハムソイコッ)**」(もち米揚げ餃子)など、揚げ物系も秀逸です。
  • **価格帯**: リーズナブル~中程度(一人HKD100~200程度)
  • **場所**: 太子(Prince Edward)と北角(North Point)に店舗あり。
  • **営業時間**: 9:00~23:00頃(飲茶は午前中~ランチタイム)
  • **予約**: 可能だが、飲茶の時間帯は不要な場合も。
  • **ポイント**: 観光客は少なめで、よりローカルな雰囲気を味わいたい方におすすめ。点心の種類が豊富なので、色々試してみるのが楽しいです。

8. 卅二公館(Mott 32)|モダンでおしゃれな高級飲茶

  • **特徴**: 香港随一のラグジュアリーダイニング。古い銀行の地下金庫を改装したという、シックで洗練された空間が魅力。伝統的な広東料理をベースに、モダンなツイストを加えたクリエイティブな点心を提供しています。
  • **おすすめ点心**: 黒トリュフを贅沢に使った「**黑豚肉松露燒賣(ハッとゥンヨッソンロシウマイ)**」や、イベリコ豚の「**西班牙黑毛豬叉燒包(セーバンガーイハッモウチュウチャーシウバーウ)**」など、他では味わえない高級食材を使った点心が多数。
  • **価格帯**: 高級(一人HKD400~800程度)
  • **場所**: 中環(Central)Standard Chartered Bank Building B/F
  • **営業時間**: ランチ(飲茶):12:00~14:30、ディナー:18:00~22:30
  • **予約**: 必須。特に週末のランチは数週間前から予約で埋まります。
  • **ポイント**: ドレスコードがあります。特別な日の食事や、おしゃれな空間でワンランク上の飲茶を楽しみたい方におすすめです。

9. 唐閣(T’ang Court)|ミシュラン三つ星の贅沢飲茶

  • **特徴**: ランガム香港ホテル内にある、ミシュラン三つ星に輝く広東料理レストラン。伝統と革新が融合した、最高級の点心と広東料理を堪能できます。洗練されたサービスと豪華な内装で、忘れられない食事体験を約束してくれます。
  • **おすすめ点心**: 「**鮑魚雞粒酥(アバロンチキンパイ)**」や「**金魚蝦餃皇(金魚型エビ餃子)**」など、見た目も美しい芸術的な点心が並びます。どれも素材の味を最大限に引き出した逸品です。
  • **価格帯**: 超高級(一人HKD500~1000程度)
  • **場所**: 尖沙咀(Tsim Sha Tsui)The Langham Hong Kong
  • **営業時間**: ランチ(飲茶):12:00~14:30、ディナー:18:00~22:30
  • **予約**: 必須。数週間~1ヶ月前には予約しましょう。
  • **ポイント**: 香港で最も権威あるレストランの一つ。特別な記念日や、最高の広東料理を味わいたいときに訪れたい場所です。飲茶もディナーも同じ水準で楽しめます。

10. 嘉麟樓(Spring Moon)|ザ・ペニンシュラの優雅な飲茶体験

  • **特徴**: 香港を代表する高級ホテル、ザ・ペニンシュラ香港内にある広東料理レストラン。1920年代の上海アールデコ様式を取り入れた、豪華でエレガントな空間で、伝統と現代が融合した点心を提供しています。
  • **おすすめ点心**: 「**蝦餃(ハーガウ)**」や「**焼賣(シウマイ)**」は、一つ一つが丁寧に作られ、素材の良さが際立ちます。点心以外にも、北京ダックやフカヒレスープなど、本格的な広東料理も楽しめます。
  • **価格帯**: 超高級(一人HKD500~1000程度)
  • **場所**: 尖沙咀(Tsim Sha Tsui)The Peninsula Hong Kong
  • **営業時間**: ランチ(飲茶):11:30~14:30、ディナー:18:00~22:30
  • **予約**: 必須。特に窓側の席は人気があります。
  • **ポイント**: サービスも一流で、優雅な時間を過ごしたい方に最適。ホテル滞在者でなくとも、特別な飲茶体験のために訪れる価値は十分にあります。

飲茶をさらに楽しむためのヒント

せっかく香港に来たのなら、飲茶を最大限に楽しんでほしい!いくつか知っておくと便利なヒントをご紹介します。

ピーク時間を避けるのが賢明

人気店は特に、週末の午前11時~午後1時頃が一番混雑します。早朝(8時~9時台)や、午後1時半以降など、ピーク時間を少しずらすと比較的スムーズに入店できることが多いです。

予約のススメ

カジュアルな飲茶店では予約を受け付けていないところも多いですが、高級店や人気のある中級店では、事前予約が必須です。特に週末や祝日は、早めに予約をしておくことを強くおすすめします。

相席も香港流!

特に庶民的な飲茶店では、空いている席に案内され、他の客と相席になることが日常茶飯事です。これは香港の文化の一部なので、抵抗なく受け入れてみましょう。これも旅の醍醐味です。

飲茶巡りの拠点に最適なホテル選び

香港は飲茶だけでなく、魅力的な観光スポットやグルメが満載です。限られた滞在期間で効率よく飲茶店巡りをするには、アクセスが良い場所に拠点を持つことが重要になります。ショッピング街やMTR駅に近いホテルを選べば、移動時間を短縮し、より多くの飲茶店や観光地を巡ることが可能です。

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まとめ

香港在住ライターとして、私が厳選した飲茶おすすめ店10選、いかがでしたでしょうか?

伝統的な老舗から、ミシュラン星を獲得した人気店、そしてモダンでおしゃれな高級店まで、香港の飲茶は本当に奥深く、多様な魅力に満ちています。

香港に移住を検討中の方も、旅行で訪れる方も、この記事を参考にぜひ自分にぴったりの飲茶店を見つけて、最高の食文化体験をしてください。点心一つ一つに込められた職人の技、そして家族や友人と囲む食卓の温かさは、きっとあなたの香港滞在を忘れられないものにするでしょう。

この食文化を通じて、香港という街が持つ多様な顔を肌で感じてみてください。皆さんの香港飲茶体験が素晴らしいものになりますように!

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