こんにちは!香港在住ライターのYokoです。香港の魅力といえば、100万ドルの夜景、エネルギッシュな街並み、そして何より「食」ですよね。特に、朝から昼にかけて賑わう「飲茶(ヤムチャ)」は、香港の食文化を語る上で欠かせません。蒸したて熱々の点心(ディムサム)とお茶をゆっくり楽しむ時間は、香港ならではの最高の体験です。
香港への移住を検討中の方も、旅行を計画されている方も、きっと「どこで美味しい飲茶を食べられるんだろう?」と疑問に思っているはず。この記事では、そんな皆さんのために、私が実際に足繁く通うお店から、観光客にも人気の有名店、そしてミシュラン星付きの高級店まで、幅広いジャンルから厳選したおすすめ飲茶店を10店舗ご紹介します。
香港飲茶の基本知識からマナー、そして地元っ子気分で楽しめる秘訣まで、香港在住ライターならではの視点で徹底解説。これを読めば、あなたもきっと香港飲茶の虜になること間違いなしです!
せっかく香港を訪れるなら、飲茶だけでなく、快適な滞在も大切ですよね。旅の拠点となるホテル選びは、全体の満足度を大きく左右します。旅程が決まったら、ぜひ早めにホテルの予約を済ませておくことをおすすめします。
香港飲茶の基本知識と楽しみ方
香港の飲茶は、単なる食事ではありません。家族や友人と談笑しながら、ゆっくり時間を過ごす社交の場であり、香港のライフスタイルそのものです。
飲茶とは?ブランチ文化の魅力
「飲茶(ヤムチャ)」とは、その名の通り「お茶を飲む」という意味。広東語で「飲」は飲む、「茶」はお茶を指します。そして、お茶と一緒に楽しむ軽食が「点心(ディムサム)」です。点心には、エビ蒸し餃子の「ハーガウ(蝦餃)」、焼売の「シウマイ(燒賣)」、チャーシューまんの「チャーシューバウ(叉燒包)」など、蒸し物、揚げ物、焼き物、デザートまで、数えきれないほどの種類があります。
香港では、飲茶は主に午前中から午後にかけて、ブランチとして楽しまれます。週末になると、地元の人々が家族連れで飲茶に出かけ、お店はどこも活気に満ち溢れます。
選べるお茶の種類
飲茶にはお茶が欠かせません。代表的なお茶は以下の通りです。
- **普洱茶(プーアル茶)**: 油っこい点心に合う、消化を助けると言われる発酵茶。
- **香片(ジャスミン茶)**: 香り高く、さっぱりとした味わいの緑茶。
- **壽眉(サウメイ)**: 白茶の一種で、すっきりとした口当たりが特徴。
- **鐵觀音(鉄観音)**: 半発酵烏龍茶で、深いコクと豊かな香りが楽しめます。
お茶はポットで提供され、差し湯(熱水)は無料で何度ももらえます。
飲茶のマナーと注文方法
初めての飲茶で戸惑わないよう、基本的なマナーと注文方法を知っておきましょう。
1. お茶の注文: 席に着くと、まず「何の茶を飲むか?」と聞かれます。上記で紹介した中から、好きなものを選びましょう。迷ったら「プーアル茶」が無難です。
2. 洗碗(サイワン): 提供された食器(お椀、お皿、レンゲ、箸)は、飲茶用の温かいお湯で軽く洗うのが香港の習慣です。湯は器に注ぎ、テーブル脇の受け皿に捨てましょう。これは衛生観念からくるものですが、必ずしも必須ではありません。
3. 点心の注文:
* カート式: 一部の老舗や大箱の店では、ワゴンに点心を乗せたおばちゃんが店内を巡回しています。食べたい点心を見つけたら、指を差して注文しましょう。その場で点心カードにスタンプを押してくれます。
* オーダーシート式: 多くの店では、テーブルに置かれたオーダーシートに食べたい点心の個数を記入して店員に渡します。
* QRコード式: 最近はQRコードを読み込んでスマホから注文するデジタル化された店も増えています。
4. お茶の追加(差し湯): ポットのお茶が少なくなったら、蓋を少しずらしておくか、茶葉が入っている部分を立てておくことで、店員が気づいて差し湯をしてくれます。
5. お礼の合図: 店員がお茶を注いでくれたとき、人差し指と中指を曲げてテーブルを軽く2回叩くのが、香港式のお礼の合図です。これは「多謝(ドーチェ、ありがとう)」の代わりで、特に年配の方に喜ばれます。
6. 料金: 食事後、テーブルに置かれた点心カードやオーダーシートを持ってレジへ。サービス料が加算されていることが多いので、基本的にチップは不要です。
香港在住ライター厳選!飲茶おすすめ店10選
それでは、いよいよおすすめの飲茶店をご紹介します。伝統的な老舗からモダンな人気店まで、様々なタイプのお店をピックアップしました。
1. 陸羽茶室 (Luk Yu Tea House)
- **特徴**: 1933年創業の、香港を代表する超老舗。まるでタイムスリップしたかのようなレトロな内装と、丁寧なサービスが魅力です。観光客も多いですが、地元の上流階級の人々が新聞を広げながらお茶を飲む姿は、まさに香港映画のワンシーンのよう。
- **おすすめメニュー**: 伝統的な点心はどれも絶品ですが、特に「鴨脚包(鴨の足の蒸し物)」や「雞球大包(鶏肉入り巨大まん)」など、ここでしか味わえない珍しい点心も試してみてください。
- **予算感**: 一人あたり250~400HKD(約4,750~7,600円)
- **営業時間**: 7:00~22:00
- **アクセス**: 中環(Central)駅D2出口から徒歩約5分。
- **予約**: 予約可能ですが、基本的には並ぶことが多いです。相席が一般的。
2. 蓮香樓 (Lin Heung Tea House)
- **特徴**: もう一つの香港飲茶の象徴ともいえる、カート式飲茶の老舗。熱気あふれる店内で、おばちゃんがワゴンを押し、「これあるよー!」と広東語で叫びながら巡回する、THE・香港を体験できます。活気と雑多な雰囲気を楽しみたい方におすすめ。
- **おすすめメニュー**: 「豬肚燒賣(豚の胃袋焼売)」や「排骨(豚スペアリブの蒸し物)」など、素朴ながらも味わい深い点心が多いです。「蓮蓉包(蓮の実あんまん)」も人気。
- **予算感**: 一人あたり150~250HKD(約2,850~4,750円)
- **営業時間**: 6:00~23:00(飲茶は基本的に午前中から午後)
- **アクセス**: 上環(Sheung Wan)駅A2出口から徒歩約5分。
- **予約**: 不可。相席は必須です。席を見つけるのも一苦労という体験も香港らしい。
3. 添好運點心專門店 (Tim Ho Wan)
- **特徴**: 「世界一安いミシュラン星付きレストラン」として一躍有名になった点心専門店。高級飲茶店のような豪華さはありませんが、リーズナブルな価格で本格的な点心を味わえます。カジュアルで気軽に立ち寄れるのが魅力。香港内に複数店舗があります。
- **おすすめメニュー**: 看板メニューの「酥皮焗叉燒包(ベイクドチャーシューバオ)」は、メロンパンのような甘い生地の中に甘じょっぱいチャーシュー餡がたっぷり入っており、必食です。その他、「蝦餃(ハーガウ)」や「腸粉(チョンファン)」も安定の美味しさ。
- **予算感**: 一人あたり80~150HKD(約1,520~2,850円)
- **営業時間**: 店舗により異なる(例: 香港駅店 9:00~21:00)
- **アクセス**: 香港駅店、深水埗店など、MTR駅近くに多数。
- **予約**: 不可。行列は必至なので、時間に余裕を持って訪れるか、ピーク時を避けるのが賢明です。
4. 大會堂美心皇宮 (Maxim’s Palace City Hall)
- **特徴**: 市庁舎の上層階に位置し、ビクトリアハーバーを望むことができる眺望が魅力の大型飲茶レストラン。一部カート式も残っており、活気がありながらも上品な雰囲気です。観光客にも人気が高く、広々とした空間でゆったりと飲茶を楽しめます。
- **おすすめメニュー**: 定番の「ハーガウ(蝦餃)」や「シウマイ(燒賣)」はもちろん、様々な種類の点心が揃っています。窓際の席からの景色は格別。
- **予算感**: 一人あたり180~300HKD(約3,420~5,700円)
- **営業時間**: 9:00~15:00, 17:30~22:30
- **アクセス**: 中環(Central)駅K出口または香港駅A出口から徒歩約5分。
- **予約**: 週末や祝日は予約推奨。平日でも時間帯によっては混み合います。
5. 龍景軒 (Lung King Heen)
- **特徴**: フォーシーズンズホテル香港内にある、ミシュランガイド香港・マカオ版で3つ星を獲得し続ける世界初の広東料理レストラン。モダンで洗練された空間から、ビクトリアハーバーの絶景を眺めながら、最高級の点心とサービスを堪能できます。特別な日の飲茶におすすめ。
- **おすすめメニュー**: シグネチャーメニューの「原隻鮑魚雞粒酥(アワビと鶏肉のタルト)」や、「酥炸帶子鳳眼餃(ホタテのフライ入り餃子)」など、ここでしか味わえない独創的で美しい点心が魅力。
- **予算感**: 一人あたり500~1000HKD以上(約9,500~19,000円以上)
- **営業時間**: 12:00~14:30, 18:00~22:30
- **アクセス**: 香港(Hong Kong)駅F出口直結。
- **予約**: 必須。数ヶ月前から予約が埋まることも多いので、早めの手配を。
せっかくの香港旅行、最高の飲茶体験だけでなく、滞在そのものも特別なものにしたいですよね。龍景軒のように、高級ホテルでの食事は旅の思い出を一層豊かなものにしてくれます。もし香港での宿泊先がまだ決まっていないなら、ぜひ以下のリンクから探してみてください。
6. 福臨門 (Fook Lam Moon)
- **特徴**: 「富豪食堂」の異名を持つ、1948年創業の高級広東料理レストラン。政財界の要人や富裕層が通うことで知られ、その味は「最高の広東料理」と称されます。伝統を重んじ、素材を活かした丁寧な点心は、まさに芸術品。
- **おすすめメニュー**: 「煎粉果(海老と野菜の焼き餃子)」や「蟹肉糯米雞(蟹肉入りもち米の蓮の葉包み)」など、シンプルながらも素材の良さが際立つ点心が多いです。
- **予算感**: 一人あたり400~800HKD(約7,600~15,200円)
- **営業時間**: 11:30~14:30, 18:00~22:30
- **アクセス**: 湾仔(Wan Chai)駅A5出口から徒歩約5分。
- **予約**: 必須。特にランチタイムは混み合います。
7. 明閣 (Ming Court)
- **特徴**: ランガム香港ホテル内にある、ミシュランガイド2つ星を獲得した高級広東料理レストラン。モダンでエレガントな空間で、伝統的な広東料理と革新的な点心を味わえます。点心は一つ一つが美しく、目でも楽しませてくれます。
- **おすすめメニュー**: 「黑松露帶子餃(黒トリュフとホタテの餃子)」や「酥炸和牛捲(和牛のフライロール)」など、贅沢な食材を使った点心は絶品。洗練された味わいを堪能できます。
- **予算感**: 一人あたり300~600HKD(約5,700~11,400円)
- **営業時間**: 11:30~14:30, 18:00~22:30
- **アクセス**: 旺角(Mong Kok)駅E1出口から徒歩約2分。
- **予約**: 推奨。特に週末は早めの予約が良いでしょう。
8. 點點心 (Dim Sum Here)
- **特徴**: 若い世代にも人気の、カジュアルでモダンな点心専門店。伝統的な点心に遊び心を加えた、見た目も可愛い点心が多く、インスタ映えも狙えます。店内は清潔感があり、一人でも入りやすい雰囲気。香港内に複数店舗があります。
- **おすすめメニュー**: 「猪仔流沙包(豚の顔の形をしたカスタードまん)」は、中からとろーりカスタードが流れ出す可愛さで大人気。「誠實菠蘿包(正直パイナップルパン)」など、ユニークな名前の点心も多いです。
- **予算感**: 一人あたり100~200HKD(約1,900~3,800円)
- **営業時間**: 店舗により異なる(例: 佐敦店 10:00~翌2:00)
- **アクセス**: 尖沙咀店、佐敦店など、MTR駅近くに複数。
- **予約**: 不可。行列ができますが、回転は速めです。
9. 鳳城酒家 (Fung Shing Restaurant)
- **特徴**: 昔ながらの「ローカル飲茶」を体験したいならここ!昔ながらのレトロな雰囲気で、地元の常連客で賑わっています。派手さはありませんが、点心一つ一つに深みがあり、地元の人々に愛される素朴な味が魅力です。特に、順徳(Shunde)地方の伝統的な点心が有名。
- **おすすめメニュー**: 「蝦多士(エビトースト)」や「炸鮮奶(揚げ牛乳)」など、揚げ物が美味しいと評判。「家郷鹹水角(もち米の揚げ餃子)」も人気。
- **予算感**: 一人あたり120~200HKD(約2,280~3,800円)
- **営業時間**: 7:30~22:30
- **アクセス**: 太子(Prince Edward)駅A出口から徒歩約5分。
- **予約**: 不可。相席は覚悟しましょう。
10. 太子飯店 (Prince Restaurant)
- **特徴**: 大型宴会場も兼ね備えた、香港によくある大箱の広東料理店。家族連れやグループでの利用に最適で、活気ある雰囲気の中で定番の点心を楽しめます。飲茶の種類も豊富で、大人数で色々な種類をシェアしたい時におすすめ。
- **おすすめメニュー**: 定番の「ハーガウ(蝦餃)」や「シウマイ(燒賣)」はもちろん、季節限定の点心も楽しめます。大箱ならではの豊富なメニューから、お好みの点心を見つけてみてください。
- **予算感**: 一人あたり150~280HKD(約2,850~5,320円)
- **営業時間**: 8:00~16:00, 18:00~22:30
- **アクセス**: 尖沙咀(Tsim Sha Tsui)駅A1出口から徒歩約3分。香港文化センター隣接。
- **予約**: 週末は予約推奨。平日ランチタイムも賑わっています。
飲茶をさらに楽しむためのヒント
飲茶をより深く、そして楽しく体験するためのヒントをいくつかご紹介します。
予約は必須?飛び込みでもOK?
ご紹介した通り、お店によって様々です。
- **高級店(龍景軒、福臨門、明閣)**: 予約は必須。数週間から数ヶ月前には手配しましょう。
- **人気店・有名店(陸羽茶室、美心皇宮)**: 週末や祝日は予約推奨。平日のピーク時を避ければ飛び込みも可能ですが、並ぶことを覚悟しましょう。
- **カジュアル店・ローカル店(添好運、點點心、蓮香樓、鳳城酒家など)**: 予約不可の店が多く、行列に並んで飛び込みで入るのが一般的です。回転は比較的速いですが、ピーク時は長時間待つこともあります。
ポイント: 英語が通じないお店も多いので、予約時にはホテルのコンシェルジュに頼むか、香港在住の友人に手伝ってもらうとスムーズです。
一人飲茶の楽しみ方
「一人旅だけど飲茶を楽しみたい!」という方もご安心ください。一人飲茶も十分に楽しめます。
- **おすすめはオーダーシート式のお店**: カート式だとつい多く取りすぎてしまうことがありますが、オーダーシート式なら自分のペースで量を調整しやすいです。
- **点點心、添好運などカジュアルな店**: テーブルの回転も速く、一人客も多いので気兼ねなく利用できます。
- **少量多種類を意識**: 飲茶は通常3つで1セットの点心が多いので、少しずつ色々な種類を頼んでみましょう。欲張って頼みすぎると残してしまうので注意が必要です。
- **カウンター席のあるお店を選ぶ**: 一部のお店にはカウンター席があり、一人でも入りやすいです。
香港飲茶と広東料理の違い
飲茶は広東料理の一部ですが、その関係性を理解すると香港の食文化がより深く楽しめます。
- **広東料理**: 中国八大料理の一つで、広東省を中心とした地域の料理全般を指します。食材の味を活かしたあっさりとした味付けが特徴で、蒸し料理や炒め物、スープなどが豊富です。
- **飲茶**: 広東料理の食事スタイルの一つで、主にブランチの時間帯にお茶と点心を楽しむ習慣のこと。点心は、広東料理の調理技術が凝縮された小皿料理の総称です。
つまり、飲茶は広東料理の多彩なメニューの中の「点心」と「お茶」に特化した食事スタイルということになります。
まとめ
香港の飲茶は、ただ美味しいだけでなく、歴史や文化、人々の暮らしが凝縮された特別な体験です。活気あふれる老舗で地元の人々と肩を並べるもよし、洗練された空間でミシュラン星付きの点心を味わうもよし。それぞれの楽しみ方があります。
今回ご紹介した10店舗は、どれも香港飲茶の魅力が詰まった名店ばかり。香港への移住を検討されている方は、ぜひ様々なタイプのお店を巡って、自分だけのお気に入りを見つけてみてください。そして、旅行で訪れる方は、この記事を参考に、忘れられない香港の食体験をしてくださいね。
皆さんの香港での飲茶が、素晴らしい思い出の一つになることを願っています!
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